新築を建てるとき、エアコンを選ぶのって悩みますよね。
我が家も家を建てるときに悩みました。
賃貸に住んでたときは灯油ファンヒーターで暖房してたけど、新築ではエアコン暖房しか使わないつもりでした。
性能が高すぎるエアコンは値段が高いけど、性能が悪い(小さい)エアコンで寒いのもいやです。
悩んだ結果、我が家はハウスメーカーの設計士に相談してエアコンを決めました。
一年間住んでみて、能力の不足を感じたこともないし満足してます。
どれだけ性能がいい、大きいエアコンがいいかは家の大きさと断熱性能で決まります。
あなたの家に詳しいハウスメーカーに相談するのがいちばんなんです。
新築戸建てのエアコン選びで迷ったらハウスメーカーに相談がベスト
新築を建てるときのエアコン選びって悩みます。
必要以上に大きいエアコンは、値段が高くてお金がもったいない。
性能が低い小さいエアコンじゃ、冬に寒い生活をしなきゃいけないかもしれません。
過大でも、過小でもない、ベストサイズのエアコンを選びたいですよね。
でも、ベストサイズなエアコンは家によってちがいます。
家にいちばん詳しいのは、家を建てたハウスメーカーです。
注文住宅のエアコンは、ハウスメーカーの設計士に相談して決めるのがいいんですよ。
エアコンを選ぶには新築戸建ての大きさと断熱性能で変わる
どのくらいのサイズや性能のエアコンがベストなエアコンかは、家によってちがいます。
エアコンを選ぶ際に気をつけなきゃいけないポイントは2つ。
- エアコンを使う家の広さ
- エアコンを使う家の断熱性能
家の広さがエアコン選びに大事なのは分かりやすいですよね。
家が小さければ、性能が低くて小さいエアコンでもあたたまります。
家が大きければ、性能が低いエアコンだとあたためるのに時間がかかるか、あたためることもできません。
家の断熱性能は、家のあたたまりやすさのことです。
だけど、家が新築だからあたたまりやすい(断熱性能がいい)というわけじゃありません。
家のあたたまりやすさ(断熱性能)は、家に使われてる材料で決まります。
新築の戸建ては壁や床、天井に家の熱を逃がさないための材料(断熱材)が使われてるんです。
熱を逃がさないための材料の種類や、使う量によって家のあたたまりやすさ(断熱性能)は決まるので、建てられた家によってあたたまりやすさ(断熱性能)がちがいます。
家のあたたまりやすさ(断熱性能)が良ければ、小さいエアコンで十分です。
家のあたたまりやすさ(断熱性能)が悪ければ、大きいエアコンにする必要があります。
(断熱性能についてもっと知りたい方は、『注文住宅の「家のあたたかさ(断熱性能)」を考えるときに読みたい記事』をご覧ください。)
エアコンの「○畳用」は断熱性能が低い家を基準にしてる
エアコンには必ず○畳用という目安が記載されてます。
例えば、「冷房15畳、暖房15畳」と表示されてます。
エアコンを選ぶときは、「○畳用」を目安にしてる人も多いはずです。
でも、実は「○畳用」は家のあたたまりやすさ(断熱性能)が悪い家を想定してるんです。
家のあたたまりやすさがよくなる材料(断熱材)を使って建てた家だと、エアコンの「○畳用」は参考になりません。
あなたの家のあたたまりやすさ(断熱性能)に合わせて、エアコンを選ぶ必要があるんです。
畳数表示は、1964年に制定されてから一度も変わっていません。しかも、当時の無断熱住宅に合わせてQ値20を目安に表示されています。
『ホントは安いエコハウス』のP66から引用
(Q値は家のあたたまりやすさ(断熱性能)を表す数字で、小さいほどあたたまりやすい(断熱性能がいい)家になります。現在の新築は断熱材が使われるのが一般的で、Q値が1より小さい家もあるくらいなので、Q値20の家を目安にしてる「○畳用」はまったく参考になりません。)
必要以上に性能が高くて大きいエアコンを選ぶと電気料金が高くなる
どのくらいの性能と大きさのエアコンがいいか分からなくなったら、とりあえず大きめを選べばいいと思いますよね。
必要以上に性能がよくて大きいのを選んでも、しっかり家はあたたかくなりますから。
でも、必要以上に大きいエアコンを選ぶと、電気料金が高くなるんです。
ほとんどの人は比較的新しい住宅にも関わらず、実際の畳数どおりか、一回り上の機種を選んでいると思います。しかし、これは非常にもったいないと同時に、過大機種を弱運転しすぎることにもつながり、燃費まで悪くなっています。(P73)
暖房時は定格能力の0.7から0.9あたりで運転している時が最も効率よく稼働します。(P77)
『ホントは安いエコハウス』から引用
(定格能力とは、エアコンにとっての標準的なパワーを表します。)
エアコンはある程度のパワーで動いてるほうが、わずかなパワーで動いてるより、電気料金が安くなるんです。
必要以上に大きいエアコンを選ぶと、あたためる家に対して大きなパワーを持ってます。
必要以上に大きいエアコンは、寒いところから部屋をあたためると、あとはほんのわずかなパワーで部屋の温度をキープします。
ベストサイズなエアコンを選ぶと、あたためる家に対してちょうどいいパワーを持ってます。
ベストサイズなエアコンは、寒い部屋をあたためたあとはすごくパワーダウンすることなく、ほどほどのパワーで部屋の温度を維持します。
部屋があたたまりきったあとは、ほんのわずかなパワーで動くエアコンよりも、ほどほどのパワーで動くエアコンのほうが電気料金は安くなるんです。
必要以上に小さいエアコンは、軽自動車で高速道路を走ってるようなもの。
必要以上に大きいエアコンは、大型セダンで住宅街の細道を走っているようなもの。
必要な能力に対して大きすぎる能力でも、小さすぎる能力でもムダな電気料金がかかるんです。
新築戸建てのエアコン選びなら『ホントは安いエコハウス』を読もう
- エアコンの性能は、新築の広さやあたたまりやすさで変わる。
- ○畳用はあたたまりにくい(断熱性能が低い)家を基準にしてて参考にならない。
- 必要以上に大きくて性能の高いエアコンは電気料金が高くなる。
家の広さや性能に詳しくない私たちが、○畳用を参考にエアコンを選ぶとベストなエアコンを見つけられない可能性が高いです。
家を建てたハウスメーカーの設計士に聞くのが、ベストなエアコンを選ぶ方法です。
でも、中にはあまり頼りにならないハウスメーカーもあるでしょう。
ハウスメーカーが頼りにならないなら、自分で勉強するしかありません。
新築戸建てのエアコン選びの参考にするなら、『ホントは安いエコハウス』をぜひ読んでみてください。
- エアコンの○畳用がどれだけ参考にならないか
- 家のあたたまりやすさ(断熱性能)に合わせたエアコンを選ぶにはどうすればいいか
などなど、参考になるはずですよ。
ハウスメーカーの設計士に相談してベストなエアコンで快適に過ごそう
我が家が新築のエアコンを選ぶときは、『ホントは安いエコハウス』を読む前。
エアコン選びのための知識はまったくありませんでした。
- 最適なエアコン性能は家の大きさと断熱性能で大きく変わる。
- エアコンの○畳用は参考にならない。
- 必要以上に大きいエアコンは電気料金が高くなる。
何も分からなかったので、ハウスメーカーの設計士のアドバイスをもとに決めました。
家が完成して住み始めてから1年以上になりますが、エアコンの性能が低くて困ったことはありません。
ハウスメーカーの設計士は、私たちがこれから住むのと同じくらいのあたたかさ(断熱性能)の家をたくさん建ててます。
あなたがこれから住む家にベストなエアコンの性能に詳しいはずです。
エアコン選びで悩んだら、ハウスメーカーの設計士に相談して選びましょう。
さいごに
我が家は夏も冬もエアコンだけで快適に過ごせてます。
私が過去に住んでた家の中には、断熱材が使われてなくてあたたまりやすさ(断熱性能)がすごく悪い家がありました。
家のあたたまりやすさが悪い家では、灯油ファンヒーターをつけて、こたつに入り、服を着こんで寒さに耐える毎日。
昔の寒い家での生活と比べると、今は天国のように快適な生活です。
どんなエアコンを選んでも、新築は昔の家と比べてあたたかいです。
エアコン選びは悩みすぎないで、決めちゃいましょう。
(エアコンは古くなったら買い換えますしね。)
家の暖房や断熱性能についてもっと知りたい方は、『注文住宅の「家のあたたかさ(断熱性能)」を考えるときに読みたい記事』をご覧ください。
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