マイホームを建てるとき気になるのが断熱性能。
断熱性能が高いと冬でもエアコン暖房だけであたたかく過ごせます。
冬には雪が降る福島に家を建てる私は、断熱性が気になってしょうがありませんでした。
- お風呂から上がってカミを乾かしてると寒い。
- 朝一番に布団からでて寒い部屋の灯油ストーブを誰がつけるかモメる。
- あまりの寒さにこたつから出られなくなる。
寒さに耐えて灯油ストーブを使う生活はしたくない!!
寒冷地に住んでる人なら誰でも思います。
エアコン暖房だけであたたかい家を実現するには断熱材が必要です。
ハウスメーカーを選んでると断熱材にもいろんな種類があることがわかります。
グラスウールは多くの会社が使ってて一般的な断熱材ですよね。
でも、「グラスウールは危険だしあったかくない。我が社の断熱材は〇〇だからいいですよ〜」ってアピールする会社も多いです。
断熱材がグラスウールじゃダメなのかな〜、って不安になってきますよね。
我が家が契約したウンノハウスも断熱材はグラスウールが標準なので、不安に思った時期がありました。
同じようにグラスウールを不安に思ってるあなた。
大丈夫です。
グラスウールは悪くない。
悪くないどころか、予算が限られる庶民の私たちにはベストな選択なんです!
「グラスウールは危険で寒い断熱材!?」という不安
グラスウールに対する不安って色々ありますよね。
- 時間とともに壁の中でずれ落ちて、あったかくなくなる。
- 壁の中で結露が起きて家が腐る。
- 他の断熱材と比べて性能が低い。
ネットで調べるとグラスウールについてネガティブな評価がすごく多い。
グラスウール以外の断熱材を使ってるハウスメーカーは
「グラスウール=ダメ、危険。→うちはグラスウールじゃないから安全で優れてる。」
って説明するし。
いろんな話を聞いてると、「グラスウールで大丈夫なの?」って不安が膨らんでくばかりですよね。
リーズナブルで高性能であたたかい最強の断熱材がグラスウール
でも、心配ありませんよ。
グラスウールは間違いなくいい断熱材です。
一般的に言われる「グラスウール =ダメ!」ってぜんぶ正しいわけじゃないんです。
- 時間とともに壁の中でずれ落ちて、あったかくなくなる。
- 壁の中で結露が起きて家が腐る。
→グラスウールの使い方が悪いから起きる問題なんです。正しくグラスウールを使えばこんな問題はおきません。
- 他のものと比べて性能が低い。
→断熱材の性能だけでは家のあたたかさは決まりません。どのぐらいの厚さを使うか、「断熱材の性能×断熱材の厚さ=あたたかさ」なんです。
他の断熱材と比べて少し性能は負けるグラスウール。
でも、グラスウール は価格が安いんですよ。
グラスウールを多く使用して厚くしてもお金がかかりません。
同じお金でも他の断熱材より安いグラスウールを多く使って、厚くしたほうがあたたかい家になるんですよ。
- グラスウール きちんと施工できるハウスメーカーで建てれば問題は発生しません。
- 安いからたくさん使って厚くできるから、他の断熱材と同じ価格(場合によっては他より安い価格)で家をあたたくできるグラスウール 。
問題がなくてリーズナブルにあたたかい家を作れるんだから、グラスウールは私たち庶民にとって最高の断熱材なんです。
正しく使わないとどんな断熱材でも問題は起きるし寒くなる
- グラスウールがずれ落ちる。
- 本来の性能が発揮できなくて寒い。
これらの問題(結露など)が起きるのは、グラスウールが正しく使われてないからなんです。
断熱材に隙間があったり防湿が不十分だったりすると、湿気が壁などの内部に侵入し、内部結露が発生しかねません。
かつては知識不足や不適切な施工が原因で こうしたトラブルが発生していました。
グラスウール以外の断熱材でも施工が適切でないと結露が発生する可能性はあり、正しい施工こそが結露を防ぐ唯一の方法といえます。マグ・イゾベールのHP「グラスウールによくある4つの誤解」より
https://www.isover.co.jp/glasswool-life/about_glasswool/misunderstanding
今では高気密・高断熱の家が一般的でどの家にも断熱材が使用されてますが、昔はちがいました。
高気密・高断熱の家が初めて作られるようになったときに使われたのがグラスウール。
でも、昔はグラスウール を正しく使ってる会社が少なかったんです。
間違った方法でグラスウール を使った家は、建てた数年後に問題がおきて住めなくなっちゃいました。
→「グラスウール=危険な断熱材」という考えが根付いてしまったんです。
(なんで「グラスウール を正しく使わないと家に住めなくなるのか?」を知りたい方は、『低気密だと家が腐る|息がつまるからなんて言ってるとナミダタケが生える』の記事をごらんください。)
だけど、グラスウールを正しく使った家であれば問題は発生しません。
グラスウール以外の断熱材も正しい使い方をしなければ、問題が起きたり寒くなることだってあります。
建物が単純な形であれば、充填断熱よりも外張り断熱のほうが施工の手間がかからないのですが、建物が複雑な形になると、逆に施工が困難になる場合があります。
「最高の断熱・エコ住宅をつくる方法」のP168より引用
どんな高性能な断熱材でも使うのは人間。
大事なのは使う人間のスキルってことです。
断熱材か何かにこだわるのもいいですけど、「信頼してマイホームをお願いできる会社か」を徹底的に考えた方がいいんですよ。
断熱材の種類だけで家のあたたかさは決まらない!
断熱材を選ぶときに慎重になるのは何でですか?
あたたかい家に住みたいからですよね。
大事なのはどんな断熱材を使うかじゃなくて、あたたかい家にできるかどうか。
- グラスウールだからダメ。
- 発泡スチロール系や現場発泡系の断熱だからいい。
断熱材の種類だけにこだわる考えは、「あたたかい家を作る」っていう本来の目的を忘れてます。
「グラスウールは絶対に使っちゃダメ!!」、なんて言う人は間違いなく信用してはいけません。
断熱材でどのくらい家があたたかくなるかは、断熱材の性能と厚さで決まります。
断熱材の力×断熱材の厚さ=家のあたたかさ
断熱材の力を比べるには同じ厚さで仮定しないとできないんです。
同じ厚さで仮定すると。グラスウールは多くの断熱材に負けます。
「グラスウールを使ってあたたかい家は作れない」って誤解しないでくださいね。
断熱材の性能と断熱材の厚さのほかにも大事なことがあるんです。
断熱材は種類によって価格がぜんぜん違う。
断熱材の暖かさを比較するには、「自分たちの予算でどこまで断熱材にお金を使えるか?=どこまで断熱材を厚くできるか?」って考えなきゃいけないんです。
価格は同性能当たりの高性能グラスウール16Kを1とし、それぞれの価格をその倍数としてみると、同様にローコストといえるのが、ロックウール、2〜3倍程度の中はプラスチック系、5倍以上の大は自然系の中の軽量木質繊維断熱材や炭化発泡コルクです。
「最高の断熱・エコ住宅をつくる方法」のP168より引用
プラスチック系の断熱材をグラスウールと同じ暖かさの厚みにした場合には、価格が2〜3倍になります。
プラスチック系でグラスウール以上のあたたかい家にするなら3倍以上の価格。
グラスウールとグラスウール 以外の断熱材でつくるあたたかさに違いなんてありません。
わざわざお金のかかるグラスウール以外の断熱材を使うなんて、もったいないと思いませんか?
グラスウールを正しく使える会社で家を建てるのがコスパ最強
どんなに断熱材だけこだわっても、あたたかい家にはできません。
断熱材+窓の性能+換気の仕方+暖房方法=家の真の実力
断熱材だけに予算を注ぎ込んでもあったかい家にはならないんですよ。
家をあたたかくするには予算はまんべんなく使った方がいんです。
同じあたたかさを安く実現できるグラスウールを使う。
→予算に余裕があれば窓の性能を上げる。
→まだ余裕があれば換気の性能を上げる。
→暖房方法も工夫してみる。
断熱材ひとつにこだわらないで、限られた予算を窓や換気にも使ったほうがあたたかい家になるんですよ。
予算に制限がない人は別として、コスパがいいグラスウールはまちがいなく最強の断熱材です。
(「あたたかい家を作るには断熱材のほかになにが大事なんだろう??」と思ったかたは、『家の断熱性能はなにで決まる?断熱材だけじゃあたたかい家はできない』を読んでくださいね。)
我が家は高性能グラスウール 16K
我が家が選んだウンノハウスも壁の断熱材はグラスウール。
床と天井にはグラスウールとは違う断熱材を使ってます。
- 壁→高性能グラスウール16K(アクリアネクスト)が105mm
- 床→発泡スチロール系(押出法ポリスチレンフォーム)が100mm
- 天井→セルロースファイバーが200mm
場所によっていろんな断熱材を使ってますが、お金とあたたかさのバランスをとってのことなんでしょうね。
今からどのくらいあたたかいのかが楽しみ!
エクスナレッジ社が出版してる西方里見著の「最高の断熱・エコ住宅をつくる方法」では、グラスウールを使った高断熱・高気密住宅の実例がたくさん載ってます。
グラスウールを断熱材に選ぶのがどうしても不安に思ってるなら、ぜひ一読をおすすめしますよ。
さいごに
マイホームを建てるときには断熱性はすっごく重要。
灯油を買うのが冬の風物詩ではあるけど、ストーブに灯油を誰が入れるかってもめることもありますから。
(我が家では私が灯油係。私がいないタイミングで切れて、どうしても寒い時だけ妻が自分でやってます。)
最高の断熱性能!!、までは予算の都合でムリでもエアコン暖房だけであったかくなるくらいにはしたい。
- どのくらいあたたかいか?
- 電気代はどのくらいか??
- エアコンだけで生活できるか???
実際に住み始めたら、感想をどんどん書いてきますよ〜!
断熱性能を上げて夏涼しく冬暖かい家を建てる方法!電気料金が少なくても快適な暮らしを手に入れよう
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