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低気密だと家が腐る|息がつまるからなんて言ってるとナミダタケが生える

C値が悪い低気密住宅だと家にキノコが生えてダメになる



高気密・高断熱住宅ってよく聞きますよね。

断熱性が高い(高断熱)だと冬でもあたたかい。

 

寒さでブルブル震えながら暮らしたい人はいないから、住むなら高断熱の家がいいですよね。

 

高断熱はわかるけど、なんで高気密が重要なのかって知ってますか?

 

家づくりのブログを見てると、「家のC値がよすぎる(スキマが少ない高気密住宅だ)と息が詰まる」なんて書いてあることも。

 

まるでC値はどうでもいいかのように書いてあります。

 

だけど、「C値が大切じゃない」なんてとんでもない話です!

 

高断熱なのに高気密じゃない(C値がわるい)と、最悪のことが起こるんです。

 

高断熱の家は必ず高気密じゃなきゃいけない。

断熱材が使われてない冬は寒くてしょうがない家なら高気密じゃなくてもいいですけどね。

 

「C値っていったいなに!?」って思った方は、『C値は家にどれだけスキマがあるかを数字で表現!2未満を目指そう!!』をチェックしてくださいね。

 

C値は家にどれだけスキマがあるかを数字で表現!2未満を目指そう!!

 

 

気密がわるいと家がダメになる!?

高気密じゃない(C値がわるい)のに家に断熱材を入れると家が腐るんです!!

 

土台や柱の木が腐りきって住めなくなるんです。

 

高気密じゃない家(C値がわるい家)は簡単に言うとスキマだらけな家。

スキマだらけだと恐ろしいことがおこります。

 

  1. スキマだらけの家は部屋の空気が壁の中に入る。
  2. 部屋の空気が含まれる蒸気(小さい水分)が壁の中で水に変わる。
  3. 壁の中にある大事な柱や家の土台が水に濡れて腐る。
  4. 柱や土台が腐りきって家に住めなくなる。

 

 

1970年代の北海道では、高断熱なのに気密がよくない(C値がよくない)家が多く建てられ、新築が2〜3年で腐り住めなくなる事件が発生しました。

 

 

実際にあった低気密が原因のナミダタケ事件

1970年代の北海道では、断熱材をたっぷり入れた家が建てられました。

だけど、断熱材を使った(高断熱化した)のに高気密化はまったくしなかったんです。

 

 

まだ高気密・高断熱住宅が一般的じゃなかったんで、「断熱材だけ入れときゃあったかい家になるっしょ!!」ってみんなが思ってたんでしょうね。

 

 

まったく高気密化してなかったので、部屋の中のあたたかい空気は壁だけじゃなくて床下にもダダ漏れ。

 

壁や床下はずっと濡れ続け、ナミダタケというキノコが柱や土台に生えました。

ナミダタケは木材にとって最悪な存在。

 

 

木材をどんどん腐らせるんです。

 

ナミダタケが生えてしまった当時の北海道の家は、あっというまにダメになり新築2〜3年で住めなくなりました。

 

あたたかい家を建てるなら、高気密化も必ずセットじゃなきゃダメ。

 

気密を甘く見てると、とんでもないことになるんですよ。

 

 

壁の中が水で濡れる内部結露がこわい

部屋の湿った空気がスキマから壁の中に入ると、空気に含まれる湿気が壁の中で水に変身します。

湿気から変身した水が壁に中の柱を濡らして家がダメになるんですね。

 

 

壁の中で湿気が水に変わって柱が濡れることを「内部結露(ないぶけつろ)」と呼びます。

 

 

内部結露はなんでおきるんでしょうか?

 

 

冷たい飲み物が入ったガラスのコップって、何もしなくても勝手に水がついて濡れてますよね。

内部結露の仕組みは冷たいコップが濡れるのと一緒。

 

 

湿気がすごい、ってよく言うけど「湿気ってる=空気に含まれてる水分(蒸気)が多い」ってこと。

空気に水蒸気が多いと湿気がすごくなるんです。

 

 

空気の中にいることができる水分(蒸気)の量って温度でちがいます。

 

 

  • あたたかい空気→水分がいっぱいいることができる
  • 冷たい空気→水分がいられる量が少ない

 

 

部屋の中のあたたかい空気には水分が多くいられるんですけど、部屋のあたたかい空気が壁の中に入ると冷やされます。

 

 

部屋のあたたかい空気なら居場所のあった水分が、壁の中で冷たくなって空気にいられなくなるんです。

 

空気の中にいられなくて居場所がなくなった水分が水になります。

 

水が壁中の柱を濡らして、少しずつ腐ってくんですよ。

 

 

気密がいいと「息がつまる」じゃなくて、気密がわるいと空気が汚れる

C値がよすぎる(家のスキマが少ない)と息が詰まるなんて人もいます。

 

でも、C値がわるいと換気が十分にできないんです。

よどんだ空気が家の中にたまってくんですよ。

 

 

C値がわるい家のほうが空気が汚くて息が詰まりそうじゃないですか?

 

 

  • 家の空気の換気は窓を開けるから、機械で換気はしない。
  • C値がわるくても問題なし。

 

 

じゃありませんよ。

 

 

家にいるときは窓を開けても、仕事で家にいない日中は窓を開けないですよね。

寝てるときも開けないですよね。

 

 

窓を開けなくても湿気や汚れた空気を外に捨てて家をリフレッシュするために、家のC値は良くなきゃいけないんです。

 

 

家を建てるときは、部屋の中の空気を24時間換気できるようにしなきゃいけません。

 

 

24時間換気できるよう家には多くの換気扇が付いてるんですけど、C値がわるいとちゃんと換気できないんです。

 

換気がしっかりできないと家族がアレルギーになるかもしれません。

 

『あたらしい家づくりの教科書』によると機械でしっかり24時間換気するには、C値は2以下じゃなきゃいけないんですよ。

 

 

結論:C値は小さいほうがいい

C値がよくないと家は腐って住めなくなるし、24時間換気ができなくて家族もアレルギーになります。

 

家づくりに関わる人の中には「高気密は息がつまるから必要ない。C値は気にしなくていいんだ。」なんて言う人がいます。

 

だけど、断熱材が入ってる高断熱のうちでは高気密(C値がいい)は絶対条件です。

 

たかが気密と考えないで、高断熱と高気密は必ずセットになると覚えておいてください。

 

「C値なんて大切じゃないから、低気密でも大丈夫。だって窓を開ければ換気できるじゃない。」なんて主張する会社や人は、信用しすぎちゃダメですよ。

 

 

さいごに

高気密・高断熱のお家だと冷暖房がいらないから電気代が安くなります。

電気代は安い方が嬉しいから、誰だって高気密・高断熱のお家に住みたいですよね。

 

だけど、ハウスメーカーや工務店に行くといろんなこと言われて何が正しいのか、何がいいのかってさっぱりわかんなくなります。

 

営業の人は自分の会社で家を建ててもらいたいと思ってるんだから、自分たちの会社のいいとこばっかり言うんですよね。

 

とくに断熱材にグラスウール はよくない、なんていろんな会社が言いますよ。

 

でもね、グラスウール って安く家をあたたかくできる最強の断熱材です。

間違いなくコストパフォーマンスはナンバーワン。

 

グラスウール にネガティブなイメージがあるひとは、『断熱材はグラスウールで大丈夫!?リーズナブルで高性能な断熱材=グラスウール!!』も読んでくださいね。

 

「断熱材はグラスウールは危険で寒い?」は誤解!コスパが良くて高性能ですよ

 

断熱性能を上げて夏涼しく冬暖かい家を建てる方法!電気料金が少なくても快適な暮らしを手に入れよう

 

『注文住宅の「家のあたたかさ(断熱性能)」を考えるときに読みたい記事』へ戻る

 






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2件のコメント

気密性が高いと冷暖房の効きが全然違いますよね。玄関ドアが開き辛くなるのが難点ですが。 ウンノハウス さんでも気密測定は必ず行っていましたか?

はなぱぱさん、いつもコメントありがとうございます。

こんな記事を書いといてなんですが、ウンノハウスでは気密測定やってないんです!
防湿層はちゃんと連続してできてたし、コンセントボックスなども気密処理されてたので、それなりにいいとは思ってるんですけど。

実際に我が家はどのくらいなのか気になってます!!
いずれは気密測定したいなぁ〜、と思いながら今まできてるので、やったら記事にしたいと思います。

あまりにも数字が悪かったらウンノハウス申し訳ないので記事にしないかも、ですけどね。

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