ハウスメーカーってなにをポイントに選ぼうとしてますか?
- 特徴的な間取り
- 地震への強さ
- 冬でもあたたかい断熱性能
- 標準装備の充実具合
人によっては、もっといろんなポイントを見てるかもしれません。
だけど、ハウスメーカーを選ぶときに大事なのは2つだけです。
- あなたの予算内で家を建ててくれる会社か?
- 営業担当や設計者、現場監督の実力はいいか?
自由設計で家を建てるなら、お金と人をポイントに選ぶのがおススメなんです。
間取りも建物のできもすべては人次第
間取りや建物の完成度(耐震性能や断熱性能)は、ぜんぶ関わる人次第です。
間取りを作るのは設計士の腕の見せ所だし、どんなにいい材料を使っても丁寧につくらなかったら残念な家になっちゃいます。
人で決めるっていうのは、フィーリングで決めるってことだけじゃありません。
- 設計士はちゃんと自分の理想の暮らし、生活を聞いて間取りに反映させてくれるか?
- 設計士のセンスと自分たちとあってるか?
- 現場監督は質問や疑問に答えてくれるか?
- 工事現場はキレイで、ご近所への挨拶をしてるか?
家を作るのは人です。
家造りで大事なのはかかわる人の実力なんです。
家の性能だけに注目して選んじゃうと、もやもやする家造りになるかもしれませんからね。
会社ごとの特徴的な間取りなんてない
「子育てしやすい、生活しやすい間取りが我が社の魅力です。」
メーカーによっては間取りをウリにしてます。
でも、自由設計なら会社ごとの特徴的な間取りなんて必要ありません。
自由設計で家を建てる場合、希望に合わせて0から間取りを作ります。
建てる人の理想を間取りで実現するのが設計士の仕事なんです。
「子育てや生活しやすい間取りが得意」じゃなくて、「あなたの望む生活を実現する設計力があります!」ってアピールされたほうがいいですよね。
子育てや生活しやすい間取りも、人によってぜんぜんちがう。
- 手洗いは玄関に近いほうが、帰ってきてすぐに手が洗えていい。
- 手洗いはリビングに近いほうが、お漏らしをしてもすぐに洗えるからいい。
どの間取りがが正解で、どの間取りが不正解じゃありません。
あなたの生活にあわせた間取りにするのが大事なんです。
自由設計でなら希望を実現するための設計力を持ってるかがハウスメーカー選びのポイント。
設計するのは人なので、重要なのは設計者の実力なんです。
設計者の重要性をもっと知りたい人は、「ハウスメーカー選び最後の決め手は設計者の力量!!迷ったら人で判断しよう」を読んでくださいね。
地震に対する強さは耐震等級3ならどこでもいっしょ
「我が社の家は他社よりも地震に強いんです。」
家の頑丈さ=地震への強さは耐震等級で決まってます。
1級、2級、3級とあって、3級がいちばん頑丈な(地震に強い)家になります。
耐震等級が3なら、どこの会社でも頑丈さはいっしょ。
A社で建てようが、B社で建てようが同じ頑丈さになるんです。
特定のハウスメーカーは他社よりも頑丈なんてことはありません。
でも、頑丈さで気をつけなきゃいけないことは一つだけ。
間取りによって頑丈さ(耐震等級)が変わるってことです。
真四角の家の方が凸凹な家より頑丈なんです。
お客の希望した間取りを実現した結果、耐震等級が1級や2級になって(頑丈さが最高クラスじゃなくて)も構わないって会社があります。
頑丈さは家の形によってもちがうので、耐震で有名な会社に頼んだから大丈夫じゃありません。
必ず耐震等級が3(最高クラス)になるように設計してもらいましょう。
断熱性能はお金をかければあげられる
「我が社の家は冬にあたたかい(断熱性能がいい)家なんです。」
家のあたたかさ(断熱性能)が高いことをウリにしてる会社もあります。
でも、家のあたたかさ(断熱性能)は窓や断熱材のグレードをあげれば(価格が高いものにすれば)よくなります。
家のあたたかさをウリにしてる会社は、質のいい窓や断熱材を標準にしてるだけ。
あたたかい家を建てたいなら、オプションで断熱性能をよくすればいいんです。
断熱性能をはどの会社でもオプションでよくできるので、ハウスメーカーを選ぶ大きなポイントにはなりません。
あたたかい家にするには、値段の高い断熱材を使うだけじゃなくて丁寧に家を建てなきゃいけません。
スキマを作らないようにしなきゃいけないんです。
家のあたたかさ(断熱性能)でも、建てる人の質が大事になるんですよ。
家のあたたかさ(断熱性能)を上げるにはどんな材料がいいかを知りたい場合は「家の断熱性能はなにで決まる?断熱材だけじゃあたたかい家はできない」をご覧ください。
あたたかい家にするにはなんでスキマが大事かは、「C値は家にどれだけスキマがあるかを数字で表現!2未満を目指そう!!」をチェックしてください。
標準装備の充実=お得とは限らない
「我が社は標準仕様が充実してるので、お得に家を建てることができます。」
標準仕様が充実してると家の基本価格も高くなります。
標準仕様が充実=必ずお得、ってわけじゃないんです。
標準仕様が豪華すぎると、人によってはいらないものが付いてくるかもしれません。
でも、いらない標準仕様をやめた分だけ安くなるわけでもない。
標準仕様は自分たちにとって必要最低限。
必要なものはオプションでプラスしていくほうがいいんです。
本当に必要なもののだけになるので、いらないものに余計なお金を払わずにすみますから。
もっと詳しく知りたいときは、「標準仕様が充実してるハウスメーカーってホントにお得なの!?それって必要ですか?」も読んでくださいね。
住宅ローン返済がキツイとマイホームが楽しくない
ハウスメーカー選びで人が大事なのは、家の完成度は関わる人の実力で変わるからです。
ハウスメーカーを決めるときは、人だけじゃなくてお金=予算も大事にしてほしいんです。
家の打ち合わせをしてるとテンションが上がりがち。
ハイテンションになりすぎて、いちばん最初に決めた予算を必ずオーバーします。
(我が家はオーバーしちゃいました。)
予算オーバーでも月々の返済額にすると大きくないから、なんとかなると思うかもしれません。
我が家も思ってました。
なんとなかなるだろう、って。
だけど、なんとかなりません。
返済はできるけど、日々の生活に余裕がないんです。
今は年間の収支で見ると、なんとか少しプラスで住宅ローンを返してる状態。
「住宅ローンの返済が少なかったら、もっと旅行や貯金できたかも・・・」って思っちゃうんです。
住宅ローンは長期間の返済になので固定費になります。
返済がカツカツだとマイホームも楽しくありません。
(我が家はなんとか楽しめてます。)
標準仕様のグレードが低い会社は家の基本価格も低いです。
基本価格が低いハウスメーカーでオプションを少なくすれば、かかる費用は安くできます。
マイホームへの憧れから高いオプションを選びがちですけど、あなたの夢は一軒家で楽しく暮らすことのはず。
目の前に欲望に負けないで、予算にあった会社でムリなく建てるのが幸せにつながるんですよ。
(我が家も少しは抑えたんですけど、「もうちょっとオプションを削れたんじゃないかなぁ〜」って思ってます。)
住宅ローンについては「住宅ローンはネット銀行がお得なの??ハウスメーカー提携先の地方銀行の住宅ローンもなかなかお得ですよ」もよかったら読んでくださいね。
ハウスメーカー決定はスタート地点
ハウスメーカーを選ぶのはホントに疲れます。
設計が進んでからは簡単に変えられないから慎重になるんですよね。
でも、ハウスメーカーの決定はスタート地点にすぎません、
ハウスメーカーと一緒になって、0から家を作っていくんです。
打ち合わせは多いし、工事も何ヶ月もかかります。
あなたの大事な家造りのパートナーを決めるのが、ハウスメーカー選びです。
あとから後悔しないようしっかり選びたいですよね。
さいごに
ハウスメーカーは何を基準に選んだらいいかわからなくなってきます。
我が家も軽いパニックになりました。
一度契約した会社と解約したこともありますし。
あなたも迷うとは思いますが、我が家みたいに寄り道しないで決められるといいですね。
それと、もし本命のハウスメーカーが決まっていて他社の検討をまったくしてないなら。
必ず他社も資料請求や問い合わせぐらいはしておきましょう。
多い選択肢から選ばないと後悔のもとになりますから。
展示場で話を聞くのは大変だと思いますが、今はネットで資料請求できる便利なサービスもあります。
便利なものはどんどん使って、お家づくりを進めていきましょうね。
詳しく知りたい方は「ハウスメーカーの選び方|多くの会社から選ばないのは後悔の原因になる」をご覧ください。
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